千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2023年12月29日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:17 窪山展望公園−−4:25 尾根取付(害獣除け柵)−−4:36 林道−−4:53 送電鉄塔−−5:24 大峯山−−5:40 林道−−5:53 廃林道−−6:09 廃林道終点−−6:53 鏡台山北峰−−7:02 鏡台山−−7:14 富士見台直下−−7:23 林道−−7:31 送電鉄塔−−8:07 五里ヶ峰−−8:26 971m峰−−8:38 942m峰−−8:48 875m峰−−8:50 送電鉄塔−−9:14 尾根取付(害獣除け柵)−−9:26 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2023年12月29日 日帰り
天候曇り&僅かな降雪後快晴
山行種類一般登山+プチ藪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望公園を利用
登山道の有無875m峰北西の送電鉄塔〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木と多くの倒木あり
危険個所の有無無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
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コメント3週間ぶりの山歩きで毎度の鏡台山周回コースへ。この時期にしては気温が高めだったが出発時には微かに雪が降り、大峯山以降は雪が残っていたが一番深くて数cm程度だった。弱い冬型の気圧配置のため北アルプスのほとんどは見えなかったが穂高だけは見ることができた。3週間前に大峯山山頂に残置した鹿の角はそのままぶら下がっていた


五里ヶ峯から見た立山。北アルプスの大部分雪雲がかかり、南端も穂高だけ見えていた


窪山展望公園駐車場を出発 ここで尾根に取り付く
林道(標高520m付近) 送電鉄塔(標高620m付近)
送電鉄塔から見た千曲市街地の夜景 送電鉄塔東側のトラロープ。でも道は無い
雲が多いものの切れ間もある 標高640m付近の目印
標高820m付近の目印 大峯山山頂で初めて雪が出現
大峯山山頂 3週間前に残置した鹿の角はそのまま残っていた
林道にも雪が残り凍結 廃林道に降り立つ(標高970m付近)
廃林道には獣の足跡トレースあり 廃林道終点(標高1040m付近)
1134m峰 標1220m付近。6時42分ライト不要な明るさになった
1267m峰(鏡台山北峰) 鞍部への下りで南斜面になり一時的に雪が消える
鏡台山への登り返し 鏡台山山頂
鏡台山から西側の展望。北アルプスは雪雲の中 鏡台山から見た富士山
下り始めは南斜面でも雪が残る 7時7分に日の出。でも下っているのですぐ隠れてしまった
富士見台の岩場を巻く 林道
920m鞍部の送電鉄塔 7時32分に再び日の出。もう日が隠れることはない
周囲に日が差して一気に明るくなる 標高970m付近
氷と雪に覆われた水溜り 五里ヶ峯山頂直下
五里ヶ峯山頂 五里ヶ峯から見た西側の展望
五里ヶ峯から見た穂高と常念岳 勘助道(標高950m)
920m鞍部(商売池口) 971m峰
942m峰 875m峰
875m峰北西の送電鉄塔 送電鉄塔から見た南西側の展望
送電鉄塔から北に派生する尾根入口から見た送電鉄塔 送電鉄塔から北に派生する尾根入口から見た鏡台山
送電鉄塔から北に派生する尾根入口 標高810m付近
尾根末端から尾根を見上げる 尾根末端の柵の出入口
猫が居ついている工場 今週もあからさまにこちらを警戒している
下界から見た大峯山 高妻山と飯縄山
窪山展望公園駐車場到着


 29日から会社の年末年始休みが始まったが、昨年同様にガソリン高の影響で遠出はせず近場の山で体力維持のためのトレーニングに励むことにした。お休みの初日はまだ体力があるので鏡台山〜五里ヶ峯周回の5時間コースとした。ただし、体調不良で前の山行から3週間も間が空いているので、少し苦労するかもしれない。

 年末はまあまあの天気でスタート。冬型の気圧配置が緩みつつある最中であるがまだ抜けきっておらず、北陸方面は雪である。長野盆地は西や北には2000mオーバーの山が取り囲んでいるので雪雲が直接流れ込むことはなく、予報では曇り。もしかしたら山では雪が降っているかもしれないが、私が向かうエリアは日本海から離れる方向であり降っても大した量ではないだろう。

 車を運転していると微かに雪が舞っているのが見えたが下界では積もるほどではなく、起点の窪山展望公園でも地面に白いものは見えなかった。まだ暗いので山が白くなっているのか分からないので、念のために防寒装備の他に雨具も持っていくことにした。足元は防寒長靴なので多少の積雪は問題なし。この時期、この場所なら長靴を越える積雪はまずない。

 果樹園の中を登って変形十字路で左に下って斜面に取り付く。ヘッドライトには僅かに舞っている雪が反射するが量はごく少なく、雨具の出番はない。頭上は雲が多いものの月が見えていて、雪は頭上から降っているのではなく北風に流されてきたらしい。ここはまだ南斜面なので風は無い。

 3週間ぶりなので無理はせずに意識してゆっくりと登っていく。筋力的には落ちていないようだったが心肺機能は低下したようでいつもより息が上がる。経験上、山に行かない期間が長いと呼吸器系統は真っ先に能力が低下するが、1回山に行けばすぐに復活する。これに対して筋力は簡単には落ちないが、一度落ちると元に戻るまで長期間かかる。真面目に継続的にトレーニングする必要がある。

 林道を越えて送電鉄塔に達して千曲市街地の夜景を見下ろすと、月明りに照らされて雲の様子が見えたが、どうやら晴れているのは盆地上空だけらしい。送電鉄塔周辺の灌木藪を通過して登り、大岩の左を巻いてなおも登り続ける。ここは南向きの尾根ということもあり雪がなかなか登場しなかったが、山頂直下で傾斜が緩むと僅かに雪が登場。どうやらこの標高では日中に日が当たる場所は雪は消えてしまい、主に北斜面に残っていた。

 大峯山山頂に3週間前に残置した鹿の角はそのまま枝にぶら下がっていた。ここは登山道が無い山なので基本的に登山者が頻繁に訪れる場所ではないし、もし来たとしても鹿の角は木の枝に似た色と形状なので分からないかもしれない。さて、この角はいつまでこのまま残っているだろうか。

 大峯山山頂に出ると弱いながら非常に冷たい北風が当たるようになり、風除けと防寒を兼ねて雨具の上着を着用し、手袋には使い捨てカイロを忍ばせた。このカイロは3週間前に使ったものだが、持続時間いっぱいまで使い切っていないのでチャック付きビニール袋で密閉しておいたものだ。使い捨てカイロは鉄の酸化反応で出る熱を利用しているため、酸素を断てば発熱が止まって保存可能である。私の場合はビニール袋を2重にかけているので効果が大きいだろう。

この先は少しずつ積雪量が増えていくが、南斜面には雪は皆無で北斜面で1cm以下程度とほんの僅かであった。林道も日影には雪が残って凍結しているが、南側は雪は無く路面は乾いていた。雪の上には轍があり、それなりに入る車がいるようだ。

 林道を越えて廃道化した登山道の区間に入る。ここにも薄っすらと雪が付着した程度であるが、獣の足跡が明瞭に残っている。周囲の笹が広範囲で消え去って以降がルートが分かりにくい場所で毎回道を失うが、今回は雪の上の獣の足跡を辿ったら藪が復活した場所に至って無事に廃道に乗ることができた。動物も人間の廃道を利用しているようだ。

 正規の場所から廃林道に降り立って終点まで歩く。ここにも明瞭な獣の足跡がきれいに一列に続いていた。中には人間の足跡が混じっているようにも見えるが、いかんせん積雪量が少なすぎて判別は困難だった。でも少し雪が増えて獣の足跡が減った場所には人間の足跡は無かった。

 廃林道終点から正規の登山道に乗るが、ここにも獣の足跡が続く。ここに至って下り方向の人間の足跡を発見。靴底のパターンが残っているので間違いないだろう。どうやら1人だけらしかった。高度を上げても積雪量は僅かしか増えず、一番深いところで2,3cm程度しかなくラッセル不要で助かった。

 登り切ったピークが鏡台山北峰。まだ日の出前であるが既にライト不要な明るさになっていた。鏡台山との鞍部への下りは南斜面で雪は消えて、登りに変わって北斜面になると再び数cmの僅かな積雪に獣と人間の足跡が登場する。

 再び登り切ったピークが本日の最高峰である鏡台山。ここでも積雪は数cmしかなく、数人分と思われる足跡が残されていた。展望が開けた西側はまだ雪雲に覆われて北アルプスは全く見えなかった。一方、唐松植林で見通しが悪い南側は晴れ渡って八ヶ岳、奥秩父、富士山が見えていた。出発時の窪山展望公園では頭上は雲が多かったが、いつの間にか頭上は大きな晴れのエリアに入っていた。

 下り始めは南向きの尾根なのに雪がまだ残っていたがその距離は少しだけで、その後は雪が消えた登山道を下っていく。午前7時7分に東の山並みから太陽が顔を出したが、下りの真っ最中で太陽は再び山並みの下に隠れてしまった。

 雪が残る林道を横断して五里ヶ峯方面へ。こちらには一人分の足跡があり、私とは逆方向で下りであった。920m鞍部の送電鉄塔を通過して登りに変わり、7時32分に再び太陽が顔を出して、今度は登りなのでもう太陽が遠い山並みに隠れることはなかった。登り坂は北斜面なので僅かに雪が残ったままで、その上には動物の足跡が一直線に延びていた。

 登り切って五里ヶ峯山頂に到着。冷え込みは弱かったようで山頂の枯草には霜が降りていなかった。ここは北アルプスの展望がいい場所だが、鏡台山同様にその多くは雪雲に隠れていた。唯一、北ア南端に近い穂高連峰だけが雪雲から顔を出していたが、時間経過と共に冬型の気圧配置が緩んでくるので、これから徐々に見える範囲が広がっていくだろう。

 この先は細かな登り返しがあるが概ね下りが続き、高度が落ちると雪は徐々に姿を消していく。971m峰、942m峰、875m峰と越えていくが、3週間のブランクで体力が低下していて少しの登り返しがいつもよりつらい。でも今回の歩きがいいトレーニングになっただろう。

 送電鉄塔に到着。いつものようにここで縦走路と分かれて北に派生する尾根に入り、赤松中心の明瞭な尾根を下っていく。ここまで下るともう北斜面にも雪は見られなかった。尾根末端が近付いてくると上信越道の車の走行音が大きくなってくる。ちょうど尾根末端付近に五里ヶ峯トンネルの出口があるためだ。最初にこの尾根を歩いた時はトンネル出口付近から斜面に取り付いたなぁ。

 尾根を下り終わって害獣除けの背の高い柵を出入口から脱出。すぐ先にある工場はまだ操業中で、日が当たる場所にはいつものように猫が陣取って警戒のまなざしといつでも逃げ出せる体勢でこちらを見ていた。工場が年末年始休みの間はこの猫たちはどうしているのだろうか?

 下界からは高妻山や飯縄山が見渡せるが、冬型が緩んだ影響か空気の透明度が悪くて霞んで見えていたが、どちらも年末としては雪が少ないように見えた。窪山展望公園に到着すると車は私のものだけ。窓ガラスにはまた霜が降りて視界が無い状態になっていたので今日2回目の霜取り。ここは西以外は山に囲まれているので日が高い時間帯にならないと日差しが無いので仕方ない。往路では雪が舞っていたのが嘘のように帰りは晴れ渡っていた。

 

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